伝えると伝わるの違いを意識すると言葉は変わる

あなたが日本語を常用語として使っているのであれば、普段はほぼ無意識に言葉を発していると思います。しかし、その言葉が相手に本当に伝わっているか考えたことはありますか?「あなたが依頼した業務を、指示内容とズレたを理解され、結局自分がやることになった」とか、「お願いした事をまったく覚えてくれていなかった」などということは、よくあることでしょう。

e-webでは「販売者(あなた)」と「見込みも含めたお客様(相手)」という関係での、「伝える」と「伝わる」の違いを理解する必要性を解説します。もしこの関係性を変えたとしても基本的な原理・原則は変わらないので、あなたのプライベートで応用をすることも可能でしょう。ぜひ身につけてください。

伝わる言葉を使えるようになると、どんなメリットがあるのか?
  • 自社の商品やサービスの販売力が上がる
  • (社内などでの)コミュニケーションがよりスムーズになる
  • 自分が思い描く方向に進む確率が上がる

定義「伝える」と「伝わる」の違い

このふたつの言葉を単語として捉えると、あまり違いがないように感じるのかもしれません。たった1文字の違いですので、そう思われるのは無理もないです。しかし実際には大きな違いがあるのに、そこを意識している人は少なく、また、違いを身につけている人であっても何がどう違うのかを理解している人はもっと少ない。これが事実です。

さて、それでは「伝える」と「伝わる」の違いについて、先述の通り「販売者(あなた)」と「相手(見込みを含めたお客様)」という関係においてどのような違いがあるのかを解説してみましょう。

☆伝える

「伝える」を他の言葉に言い換えると、「知っている」が一番近い言葉とe-webでは考えます。つまり、お客様はあなたの取り扱う商品を知っているという状態です。お客様はまだその商品に魅力を感じておらず、さらに言えばお客様の悩みや希望を解決してくる商品とは、まだ思えていない状態です。

☆伝わる

「伝わる」も他の言葉に言い換えると、「(商品に)魅力を感じている」や「(商品を)欲しいと思っている」でもよいのですが、「腑に落ちる」のほうが、より近いのではないかと考えます。なぜかというと、伝わった商品がお客様にとってまったく縁のないものという場合もあるからです。しかし、そのお客様は使わないとしても「もし自分がその商品を使う立場だったら魅力的だと思う」となれば、それは伝わったと解釈できるからです。

理論どうしたら「伝わる」のか?

意味の違いはわかったが、どうしたら伝わるようになるのか?と、疑問を抱かれるかと思います。正直に申し上げますと、e-webの記事も常に「伝わるにはどのように単語を使い、どのように文章を組み立てるべきか」を試行錯誤しています。1つの記事に1日かけるということも珍しくありません。

ですので、e-webでもまだまだ改善を図る必要があると思っていますが、e-webの経験則からわかったことで常に意識していることがあります。

それが、

  • 相手(読み手)の頭の中を想像すること
  • 相手の利益・メリットはどんなことかを常に考えること

この2点を意識すると、100%とは言えないものの伝わる確率が格段に上がることがわかっています。

実はこの2点はマーケティング的に言うと「コンテンツマーケティング」の概念に非常に近いものがあります。コンテンツマーケティングについてはマーケティングの手法の中でも今後より重視され使われるようになるであろうと予想していますし、e-webでも力を入れて取り組み、あなたにもぜひ身に着けて頂きたいと考えている手法です。詳細についてはまた別の機会にご説明する予定ですので、少々お待ちください。

総括

あなたが置かれた環境では、すでに商品もしくはサービスが存在していて、あなたはそれを販売する役目であるということも多いでしょう。するとどうしても「この商品・サービスを売るにはどうしたら良いのだろう」とモノだけに視点が向いてしまい、お客様のことが二の次になってしまいます。

「売らなくてはいけない」という意識を「お客様の問題を解決するには」や「お客様の利益になるには」という思考に切り替え、その思考を言葉にしてみてください。「伝わる」確率が上がるでしょう。

【訂正】 コンテンツマーケティングはフレームワークではなく、マーケティングの手法のひとつと表現すべきでしたので、訂正させていただきました。